呉竹会江戸下町バスツアーご報告
初企画として「呉竹会アジアフォーラム遠足版•下町散策貸切りバスツアー」を開催。
集合時刻30分以上前から続々と参加者の多くが両国駅前のコーヒー店に集まり、頭山会長を囲み出発前に一息つき写真撮影、談笑など既に遠足ムードで和気藹々。
満を期して、予定時刻満席で貸切りマイクロバスは出発。「呉竹会様」団体ツアー名付きのバスにワクワク座る老練幹部達の表情は少年のよう。
最初の見学地、深川江戸資料館は、江戸時代の下町庶民の暮らしを再現した展示と建造物あり30分程の見学に丁度良い広さ。昭和初期の頃まで続いた懐かしさを胸に次は回向院へ。江戸の大災、台湾兵、ネズミ小僧、中村勘三郎二代目、犬猫合同の墓等をそれぞれ見学。歩いて吉良邸跡へ向かうところ、先に吉良邸跡へ歩き出したグループと、回向院に残った二組に分かれてしまい回向院に誰かを置き去りにしていないかと、墓園で「呉竹会の方いらっしゃいますかー⁉︎」大声で2回叫んだ。墓場の地中から「はーい」と誰か出て来たら怖いな、と思いつつ全員揃い10分ほどゆっくり歩いて吉良邸跡へ到着。討ち取った吉良上野介の首を洗ったと言われる井戸を見たどなたかが「吉良氏の墓もここにあるのか」「ここに墓があると、またいつ討ち入りされるか恐ろしくて吉良上野介は眠れないだろうよ」「吉良家の地元愛知県にあるのでは」赤穂浪士の討ち入りに応戦した吉良家家臣二十一士の小さな石碑に小林平八郎、清水一学の名を見つけ、唸る。
午前中に三箇所を訪ね、さあ、本日のメインイベントと呼ぶ方もいる「うなぎ駒形前川」へ。ガラス張りの個室座敷にて、晴れた隅田川を一望しながら、頭山会長の音頭で冷えたビールで乾杯!老舗自慢の鰻重に舌鼓を打つ味わいはその場にいた方々だけが知るところ。ゆるりと90分間滞在。バス車内はお互いの顔が見えないが、座敷で初対面の参加者同士もすっかり打ち解け合い、各テーブルで談笑盛り上がり一体感が生まれたような賑やかで和やかな雰囲気に包まれた。
待乳山聖天に着き、頭山会長はゆっくり一人でバス内に待機。一行は見事な龍門を拝し御参り。駐車場でバス内待機中の頭山会長から秘書望月に電話あり、駐車場入り口に「待乳山聖天」と書かれた大きな石碑があるから玄洋社の箱田さん(ご参加者)に見せてくれと。意味がわからないまま言われた石碑を見つけると、なんとその石碑は頭山満翁の揮毫であった。頭山会長も今日まで全くその存在を知らずに、偶然一人で待機していたバス内から石碑の「山」の字を見て、もしやあの字は?と確かめたところ、お祖父様である「頭山満揮毫」と彫られており心底驚かれたとの事。貴重な巡り合わせに一同感激す。
「お祖父様に叱られに孫(会長)が呼び出されたんですね」「よく来たねと満翁は孫の興助さんを褒めておられる」「呉竹会を励ましてくれている」「お導き」等。石碑の前で玄洋社頭山満、箱田六輔、月成功太郎の孫、曾孫三人が揃い記念撮影。
バスに乗込み「向島長命寺 桜餅」へ。20名程しか入らない小さな老舗有名店。週末は特に混雑すると聞いており、桜餅は持ち帰り、バス車内で喫食かと諦めていたのだがこれまた何と客一人もおらず、奇跡的に30分間呉竹会だけで貸切りの状態だった。「やはり頭山満翁から石碑を見つけたご褒美ではないか」桜餅、煎茶を頂き休憩。昼に鰻を食べたばかりだが、オトナの遠足で食べる楽しい桜餅は特別美味しく塩気があり、お土産に買われた方々も多かった。
寛永寺に到着。今回、特別に御本堂(根本中堂)と徳川家将軍が過ごされた葵の間にゆっくりと座らせて頂き、ボランティアガイドの話を聞きながら静かな夕刻を1時間過ごした。
バスは予定時刻に上野駅到着。それぞれの想い出を胸に各自解散。名残惜しい有志で「二次会」(鰻座敷が一次会だった模様)を集い、頭山会長も参加し新たな元気を得る。
笑顔はち切れた一日に深謝す。
(望月)